科目名 □日本語基礎
担当教員   坂本 浩一     
対象学年   1年   クラス   [002]  
講義室   S303教室   開講学期   前期  
曜日・時限   木2   単位区分    
授業形態     単位数    
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

この日本語基礎の授業においては、次の(1)〜(5)の要点に基づいて、日本語についての基礎的な知識の習得を図る。
 まずは、(1)言語そのものの基礎について理解したうえで、(2)世界言語における日本語の諸特徴をふまえる。
 つぎに、(3)日本語の音韻・文字・表記に関する基礎知識を、その歴史的展開と現代の様相とを対比しながら確認する。
 また、(4)日本語の語彙・文法について、日本語研究における過去の研究成果を紹介しながら、主な理論と研究方法の実際について学ぶ。
 最後に、(5)現代日本共通語と地域言語(方言)の違いと特性について、具体的な事例や言語地図の観察などにもとづいて、豊かな言語生活を送るための教養と理解を深める。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 言語とはなにか?
人間と言語、記号としての言語、近代言語学における言語、言語と周辺諸科学
2 世界の中の日本語(1)
世界の語族と日本語、日本語の基本的性格
3 世界の中の日本語(2)
日本語の起源、日本語と周辺言語
4 日本語の音韻・表記(1)
音声と音韻、音韻の単位、音声器官、音声記号
5 日本語の音韻・表記(2)
日本語の母音、日本語の子音(1)
6 日本語の音韻・表記(3)
日本語の子音(2)、特殊拍、日本語のアクセント
7 日本語の音韻・表記(4)
日本語の文字、漢字と仮名、仮名の歴史的展開、仮名と文体
8 日本語の音韻・表記(5)
日本語の仮名遣い、仮名遣い研究史
9 日本語の語彙・文法(1)
語彙の諸相、日本語語彙研究法、日本語語彙の史的研究、日本語語彙調査と国語教育
10 日本語の語彙・文法(2)
日本語語彙と各種辞書、文法の諸領域、日本語文法研究史
11 日本語の語彙・文法(3)
日本語文法研究の展開、現代日本語と文法変化
12 日本現代共通語と地域言語(1)
方言意識史、中央語史と方言語史、方言研究史
13 日本現代共通語と地域言語(2)
日本方言区画論、地域言語の音韻・文法(1)
14 日本現代共通語と地域言語(3)
地域言語の音韻・文法(2)、日本現代共通語と地域言語の将来
 

学習・教育目標/Class Target 1.言語の基礎について理解している。
2.世界における日本語の特徴について理解している。
3.日本語の音韻・表記の基礎について理解している。
4.日本語の語彙・文法の基礎について理解している。
5.現代日本共通語と地域言語の違いと特性について基礎的に理解している。  
評価基準/GradingCriteria ・秀:学習・教育目標の1?5について90%以上を達成する。  ・優:学習・教育目標の1?5について80%以上90%未満を達成する。  
・良:学習・教育目標の1?5について70%以上80%未満を達成する。  ・可:学習・教育目標の1?5について60%以上70%未満を達成する。  
評価方法/GradingMethod 提出課題(40%)、定期試験(60%)、計100%として、総合的に評価する。  
受講上の注意/Class Rules 授業中は携帯電話電源を切る。教科書『新しい国語学』を第1回から用いるので準備して受講すること。提出課題は、毎時間その都度、提出する授業レポート・言語アンケート等の積算ポイントによって評価する。授業レポートを提出しない場合は、その時間の評価ポイントがつかないので注意。  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 日本語応用  
教科書/Text
著者名 佐田智明 ほか  
著書名 『新しい国語学』  
出版社名 朝倉書店  
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指定図書/Assigned Books
著者名  
著書名  
出版社名  
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参考文献/Bibliography
著者名  
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